二つの人生 19
(一緒に居りたい気持ちが電話口からあふれていた。)からの続き
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6時になれば社員達はいなくなる、ところが6時過ぎてもカポネが帰ろうとしない、「あれ、どうしたの今日は、」
『せっかくの花金でも彼氏がいないから帰ってもしかたがない、チーフが帰ってきたら一緒に食事でも誘うつもりです、社長はチーフが帰ってくるまでまっているつもりでしょう、三人で食べに行きませんか?』
「私がチーフと食事に行くと読んでいるね」
『さっきチーフからの電話をチラッと聞いちゃった、社長は、帰るまで待っていると言ったでしょう、チーフはよく働いている、ご褒美にゼッタイ食事に誘う、この読みの深さ』
「おそれいりました、」
女の感は恐ろしい,気をつけなければチーフとの関係がばれてしまう、
『チーフが帰ってくるまですることもないからコーヒでも入れます、』
「カポちゃんみたいな美人に彼氏がいないとは不思議、」
『男嫌いです、、アメリカ留学から帰ってすぐに化粧品会社に勤めた、社内で私を取り合いして刃傷さたになった、両方とも恋人でも何でもない、双方とも食事やお茶に誘われて時々行っただけ、何を勘違いしたのか、それぞれが自分の女にちょっかいかけた思っている、おかげで会社に居れなくなった、二度目の外資系の会社では、社長にしつこく迫られていやになった。この会社は三度目です、男がいないので毎日が平和です。』
「ハ、ハ、毎日が平和ではなく、毎日がたいくつと思っているのでしょー」
『社長、読みが深い』
「面接のときあまり家庭のことは聞けなかったけど、暇つぶしに興味から聞いてもいいかな」
『お互い帰国者同士、遠慮なく聞いてください』
「住所が芦屋だから、カポちゃんの家は金持ちかい、お父さんの仕事は何?」
『父の仕事は、歯医者、我々の会社の近くのビルに居ります、母も歯医者、芦屋で開業しています、』
「へー何故一緒にやらないのですか、」
『母の父も歯医者、母は祖父の後を継いでそのまま芦屋でしています、父とは学生時代に知り合って結婚、父は大阪で開業、私は一人娘,めんどう見れないから,高校からアメリカに追いやられた、いまは寂しい寂しい帰国子女、』
「え、何故さびしいの?」
『親子で住んでいますがめったに両親と顔を合わさない、たまに私の部屋にご機嫌伺いに来るけど直ぐに追い出す、早く家を出て一人で住みたいと思っています』
「カポちゃんは、気が強いから両親も大変だ、カポちゃんを乗りこなす男はよっぽど大物でないとむりだねー」
『社長が大物になるまで待ちましょか』
「ア、ハ、冗談でも男が勘違いするようなセリフは,言ってはいけません」
ドアがいきよいよく開いてチーフが帰ってきた、カポちゃんを見て少し困惑したような顔で『ただいま、あれカポちゃんまだいたの」
『まだいて悪かったですねー、』
「チーフお疲れ、三人でどこか食事に行こう、」
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