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増えた選択肢   3

それだけを楽しみに生きていきます』からの続き

食事が終わって部屋に帰ってきた、ソファーに並んで座った、何故か目をあわすことが出来ない、照れ隠しにビールを飲むことにした、冷蔵庫から缶ビールを二本取り出してテーブルに置いた、そのとき彼女と目があった、ライトのせいか、彼女の目が潤んでいるように見えた、泣いているのではない,欲情している目だ、そう感じた。昨日まで処女だった肉体が、翌日には欲情するだろうか、ふと疑問を感じた。

テレビを見ながら何も会話せずに静かにビールを飲んだ、お互い話す言葉も見つからない、飲み終わって少し経ってから、風呂に入ることをつげる、脱いだ服を乱雑にベッドに置いた、カポネはかいがいしく背広をハンガーにかけて収納してくれた、下着は脱いだ時点で私がポリ袋に入れた、必然的に裸体を彼女の前にさらすことになった、前を隠すタオルもない、そのまま自然体で浴室に入った。

トイレをしてヒゲを剃って、長くバスタブに浸かっていた、突然ドアーが開いてカポネが入ってきた、私は慌ててバスタブを出た、そのまま通り過ぎて浴室を出るのは失礼だと思って前に立っている彼女を唐突に抱きしめて軽くキスをして浴室を出た。

バスローブをきてベッドでテレビを見た、30分ほどして彼女も出てきた、バスタオルを腰に巻いてその上からバスローブを着た。そして当然のごとく自然に私のベッドに入ってきた。

『社長があまり出てこないから私を待っているのかと思いました』

「待っていたけど湯船に長く浸かりすぎてのぼせてしまった」

『あ~よかった、勘違いしたと思って恥ずかしかった』

「処女を失くした感想はいかがですか?」

本当に処女かどうか、もやもやした疑問がつまらない質問をしてしまった。処女であろうが無かろうがたいした問題ではない,17や18歳の処女ではない、30歳を過ぎた成熟した体である、最初から感じても不思議ではない。

カポネはちょっと怒ったような声で、『社長は私が本当に処女なのか疑っているでしょう.』

「とんでもない、カポチャンが100人の男を知ろうと,初めてであろうと、カポチャンの美しさや、価値はなにも変わらない。」

『私はアメリカ留学時代に暴行されそうになって、その時の恐怖が脳裏に焼きついて、男に触られただけで蕁麻疹が出来そうになります、そのうえ父が浮気ばかりして、あまり家に帰ってきませんでした、ご存知のように母が自宅で歯医者を開業して、父は大阪で同じように歯医者をしています。何故二人は離婚しないのか不思議でした、そのうち母にも彼氏が出来て、許せなかった。今は東京で暮らすことが出来て、やりがいのある仕事もさせてもらい、気持ちが落ち着いてきました。社長と一緒に仕事をさせてもらってだんだんすきになって行きました、今回の中国出張は処女を失くす旅にしたいと思っていました。だからなにも負担に感じてもらわなくて結構です。』

カポネの話を聞いているうちに何故か愛おしさがフツフツと心の底から沸き起こってきた、チーフのことが頭にあるために心を閉じていたが気がつけばまるでコップに入れた水があふれるように外へこぼれ始めた、昨日は閉じた心のまま男の本能でセックスをしたが今日は大切なもの、愛しているものを扱うように彼女を抱きしめた。

バスローブを脱がし腰に巻いたバスタオルを取った、体がきれいなピンク色に染まっている、このまま少し見ていたいと思った、彼女は目を閉じたまま『電気とテレビを消してください』とつぶやくように言った、後はほとばしる心のまま彼女の口や首筋やバスとにキスの嵐を降らした、気がつけばいつの間にか挿入して激しく腰を振っていた。そこには大人のテクニックも冷静さも、余裕も無かった、ただ心のまま感情のまま振った、彼女の口から消え入るような声で愛してる愛してると何回も言った、その言葉が私の体を駆け巡り,血流が彼女の奥深く注入した。出たのはいつものポタージュではない、私の血のような気がした。

朴さんやチーフのときは終われば直ぐに抜いた、しかし今回は抜きたくなかった彼女も抱きついたまま離そうとはしなかった。5分くらい抱き合ったままでいた、セックスで初めて心まで合致したような気がした。

今までに無い不思議な感動を味わった。

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