« 増えた選択肢   1 | トップページ | 増えた選択肢   3 »

増えた選択肢   2

(私にはもはや判断できません。)からの続き

『マザーテレサ メモリアル』公開イベント・追悼ミサ
配給ナインマイルズ
提供:@niftyコンテンツ

午前中に工場での打ち合わせが終わり、ホテルでおそい昼食を食べ、自室で寝転がってテレビを見ながら知らぬ間に眠ってしまった。気が着けばすでに5時近くになっていた。予定では4時帰着のはずだが、カポネはまだ帰ってこない。

6時過ぎにやっと帰ってきた、ソフアーにドスンと腰掛けて『交通事故に巻き込まれて、車が渋滞して動かなかった、最初はエンストで止まっている車を、追い越して普通にいけばいいのに、しまいに多くの車が反対車線のほうから追い越し始めた、今度は対向車と接触して運転手同士が喧嘩を始めた、おかげで左右の道路が完全に塞がってしまった。

中国人って本当に馬鹿よ、交通ルールも知らないとは、こんな事で3時間も損をしてしまった、』

「中国ではよくある事、お腹が減ったからとりあえず食事に行きましょう、今日は工場の人は呼んでいないから、カポチャンのお好みのレストランを指名してください。このホテルは日本レストランもあるよ、どうしますか?」

『昨日の中華料理はまずかった、和食にしてください。』

食事中、中国人と日本人の性格を対比しながら説明する。「日本人は責任感が強い、行動は計画的で、緻密で、原則的、、中国人はそれとは対照的に無責任で、悪いのは全て他人のせいだとして死ぬまで絶対に悔い改めない、行動は無計画で、いい加減、極めてご都合主義的、自己中心でころころ変わる。」

『中国人ってそんなにひどいの!』

「私が商社勤めしている時先輩達はこの中国人の性格を知らなくて皆さん毎回ひどい目に会わされていた、私は側で見ていて大変勉強になった。いま我々の工場がうまくいっているのは私がある程度中国人の性格を熟知しているから、工場のシステムも彼らの悪い面を出させないように工夫した。」

『なるほどよく分かりました』

「私は商社時代に個人レッスンまでつけて中国語の勉強を徹底的にした、しかし中国人と商談する時中国語を全く知らない風を装って、かならず通訳を通してしか会話しない、何故だか分かりますか?」

『いえ、全く分かりません』

「私が商社時代に先輩のお供で初めて中国に出張した時、先輩が中国人の通訳を通じて商談している横で聞いていました、ところがこの通訳が工場側と組んで日本側に非常に無責任な通訳をしていた」

『具体的にどのようなことですか?』

「こちらの希望した納期に間に合うかどうかを確認した時、希望の納期に間に合わないと分かっているのに、注文が欲しいばかりに工場は「ぎりぎりになんとか間に合わします」といった言葉を通訳は「全く問題ない、」と通訳した。

「そのあと通訳は工場の責任者に『日本側はこの工場にあまり注文する気がない、他所の工場に振るみたい、私がこの工場に契約してもらえる用にこのあとうまく言います、』

その通訳の言葉を聞いてこの通訳は工場に恩を売ってリベートを取るのが見え見えで、いやな気分になった、そこでホテルに帰ってから先輩に工場と契約するのはやめましょうと進言した。なぜかと聞いたので、「工場側はぎりぎりだといっているのに、通訳は問題ないと通訳した、とても納期に間に合うとは思えません、工場を変えましょう。」

先輩は「お前は中国語が分かるのか?」

ほとんど分かりませんと嘘を言ってしまった、先輩は「心配しなくても納期は約一ヶ月さばを読んでいる一週間や二週間くらい遅れても大丈夫、」

ところが実際は契約納期日」より一ヶ月半も遅れてしまった、売り先が通販会社のため商品がその時期に間に合わないと大変なことになる、急遽船便から航空便に変えて、なんとかぎりぎり間に合った。しかし商品が届くまで生きた心地がしなかった。その事件以降、中国人の嘘を見破るために中国語は全く知らない風を装ってる。

『なるほどよく分かりました、他社が中国取引で痛い目に会っているとよく聞きますが、我々の会社は全くうまくいっている、納期も守られているし、商品クレームも全くない、単に運がいいとだけ思っていました。しかし昨日整頓されたクリーンな工場を見て社長の話を聞いて納得しました』

「カポチャンに分かっていただけて光栄です、中国語を知らない風を装ったおかげで、今まで中国人の嘘と不誠実をいやというほど見てきた、おかげで痛い目に会う前に修正が出来た」

『社長を今まで全く違う目で見ていました、人のいい、のんきなお坊ちゃんとしか見ていなかった、今回社長と一緒に中国に来て本当によかった、』

「しかし私は今回カポチャンの違う面を見てしまってこまっている、」

『私と社長の共通の秘密をもてて幸せです、将来誰とも結婚する気がありません、だから今回の社長との旅行は新婚旅行のつもりです、これから一年に一回くらいは新婚旅行に連れて行ってください、それだけを楽しみに生きていきます』

|

« 増えた選択肢   1 | トップページ | 増えた選択肢   3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/215442/20321814

この記事へのトラックバック一覧です: 増えた選択肢   2:

« 増えた選択肢   1 | トップページ | 増えた選択肢   3 »