トライアングル 13
(それを一気に飲み干した。)からの続き
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少し沈黙が続いた後、「カポチャン今日の事はあまり考えずに忘れましょう、会社の皆に分かるとよくない、会社の雰囲気も悪くなる。」といって彼女のグラスにビールを注いだ。彼女はそれも一気に飲み干すと思いつめたように口を開いた。
『社長は私のことをどう思っていますか?』
「あなたは私の人生で最高の戦友だとおもっています。会社が今までうまく回っているのはカポちゃんのお陰だといつも感謝している。」
『私は戦友ですか、女としてみたことはないのですか?』
「そんな言い方はカポちゃんらしくない、我々は男女の関係になってはいけないのです」
『社長はチーフのことが好きですか?』
突然チーフの名前が出てきて心臓が飛び出しそうになったが冷静さを装って、「チーフもあなたと同じ戦友です、」と言ってから少し心配になってきた。ひょっとしてチーフと私の関係を知っているかもしれない。
「チーフが北海道に帰る時に会わなかったのですか?」
『彼女は私がアメリカに行くことが分かってから、私を避けるようになりました、昔のように御酒を飲んだり、食事を一緒にすることがなくなりました、アメリカに行くと分かった後一度だけチーフのマンションに泊まりました。そのとき社長を他の女に取られたくなかったから、一番の親友のチーフに社長と結婚することを勧めました、チーフと社長が結婚すれば日本に帰ったとき両親の家に泊らずに社長の家に泊れます』
「何故実家に泊まらないのですか?」
『父は浮気ばかりして不潔で嫌いです、母にも彼氏がおります、そんな両親と顔を合わしたくありません、社長が他の女性と結婚すれば私は日本に帰ってもいくところがありません、チーフと結婚すれば気兼ねなく社長の家に泊りにいけます』
「カポチャンも不思議なことを考えますね!」
『チーフが私を避けるのは無理はないのです、というのは会社では立場上チーフのほうが上なのに私がみんなを指図していました、きっと気分が悪かったと思います』
「チーフはあまりそのようなことは気にしてなかった思うよ」
『北海道に帰ってから一度も会社に連絡がありません、会社の個人情報には実家の住所も電話番号も載っていません、社長には連絡はありませんでしたか?』
「一度だけ電話があった、『会社に戻ることはもうありませんが、皆様によろしくお伝えください』とのことだった、給料の残金も、退職金も経理のママに頼んで振り込んでもらった。」
『お父様の急病とはいえ合点がいかないところがいっぱいあります。』
これ以上チーフの話題に触れるのはヤバイ、話を他に向けなければ、
「明日はあなたは市内見物、私は第二工場に行きます、商社の急ぎの製品の出来具合を見てきます。」
『私も観光はやめて、第二工場に行きます』
「あなたは自社製品を作っている第一工場を見れば十分です、オプションのお金を既に払っているのにもったいないです、明日は楽しんできてください、明日行く青島ビール工場で飲む出来立ての青島ビールは最高です。」
『分かりました、ツアーの人たちと交友を広げてきます、』
「さっきからあくびばかりでます、そろそろ寝ましょう、二人一緒だと窮屈だから、別々に寝ましょう、」といってベッドにもぐりこんだ、チーフと私の関係もばれていないみたい。
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