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トライアングル   11

2晩だけだから我慢してくださいからの続き

人生ゲーム リセットシリーズ2
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

部屋に荷物を置いて私が先にロビーに下りる、カポネは化粧治しとトイレのために後からロビーに来ることになっている。ロビーに下りると工場長と通訳が直ぐに迎えに来た。今日は社員を一人連れてきたことを告げる。

カポネが直ぐにやってきた、カポネの洋服のセンスもスタイルも5星ホテルの雰囲気にけっして負けていない、外国の女優のような輝きを発している。工場長は私の社員とは分からず、彼女に見とれている、カポネが側に来て工場長に握手を求めた。工場長はビックリして手を差し出した。

「彼女は当社のアメリカ本社担当です,近じかアメリカの本社に移籍します、その前に工場見学のために今回連れてきました」

工場長も通訳もアメリカナイズされたカポネに圧倒されて車の中でもあまり喋らない。工場まで約50分、到着してカポネを工場に案内する、ジャストインタイムの立ちミシンのシステムにいたく感心している。馬蹄形に設置された5台のミシンの中に4人の作業員がクロスしながら働いている。広いフロワーに23の馬蹄形が整然と並び軽快なムード音楽が流れている、それぞれのチームに中国のチーム名がついている。

そのチーム名の上のランプが突然点滅した、技術員がランプの場所に駆けつけて修繕を素早く終える、糸切れ、針折れやその他の故障の時はランプで知らせるようになっている。部分縫いと違って1組のチームで商品が完成するようになっているためみんなが競争するように仕向けている。各チームの製造枚数が直ぐにわかるようにカウント表示が電工で分かるようになっている。それによってボーナスが違ってくる。

不良品はカウントから除外される、1枚の不良品で2枚分カウントから引かれる、このようにすると不良品を出せば余分に損をする、そのために皆は丁寧に素早く製造するようになる。

カポネが感心したように私を見て、『素晴らしいシステム、誰が考えたの』

「ミシンメーカーがシステムをこしらえ、私が工夫をした」

検品場、アイロン場、裁断場、包装場、梱包場、の各部屋を回る、そのたびにカポネは感嘆の声をあげる『こんなきれいな効率のいい縫製工場を中国に作るなんて社長を見直しました』

「アメリカのテイム社長に見せたときも感心して「製造は全てあなたに任せる」といって全面的に信頼された」

『中国から送られて来た商品に一枚の不良品がないことが不思議でしたがこれでやっと分かりました、今日来て本当によかった、アメリカに行っても日本人として誇りがもてます、社長ありがとうございました』

「カポネ将軍に、こんなに褒めらるなんて、初めて、今晩のビールは美味しく飲めそう」

その後工場長と副総経理と我々で簡単な打ち合わせをする、日ごろFAXで連絡を取り合っているから細かい打ち合わせは、あまりない。我々は一足先にホテルに帰って7時頃、工場長その他幹部達を迎える。

ホテルの中華料理店で宴会を始める、カポネがディナー用のドレスに着替えて少し遅れて入ってきた。カポネを日ごろ事務所で見慣れているはずだが、今日はハットなるくらい美人で輝いている。

かなり酔いの回ってきた工場長が「社長の会社の社員は何故こんなに美人ばかりいるのですか?前に来たチーフさんもすごい美人でビックリしましたが、この方もきれいな方で驚きました。」

「皆、私の側に来ると美人になります、魔法をかけるからです」

「社長、私の妻を連れてきますから是非美人になる魔法をかけてください」

「土台が崩れていると魔法も効かないし、若くないとダメです」

「分かりました諦めます」

中国の酒は50度くらいある、あまり飲むと頭が痛くなる、しかしカポネは平気な顔で飲んでいる。疲れていることを理由に早い目に切り上げる。

「明日は9時30分ころ迎えに来て下さい、彼女は行きません、ツアーの車で市内観光に出発します」

工場長達はまだ飲み足らないようだがおとなしく帰っていった。カポネと部屋に引き上げる。カポネの足元が少し乱れている。

「中国の酒はきついから、早く切り上げないと倒れてしまう」

『私今日はダウンしたほうがいいんです』

「エ”意味が分からない、先に風呂にはいる」といって浴室に入った、私は全く変な気はないが、カポネの様子に変な圧迫を感じる、今日は早く寝たほうが無難だと思ってシャワーを浴びた後直ぐにベッドにもぐりこんだ。カポネのシャワーの音を聞きながら酔いのせいで直ぐに眠りに入ってしまった。

カポネが私の肩を軽くゆすって『社長今日は私に付き合ってください、なかなか寝れません、』

薄目を明けて彼女をみる、「今何時ですか?」

『まだ11時を少し回ったぐらいです、社長はいつもこんなに早く寝るのですか、』

「酒が入ると直ぐに眠たくなる、今11時過ぎということは2時間くらい寝たことになる、お陰で頭いたいのが直ったみたい、中国の酒は私の身体に合わない、いつも頭が痛くなる」と言いながらカポネの顔をベッドから見上げる。

『社長、一緒に寝ていいですか』

「そら、大歓迎だけど、二人で寝るにはシングルベッドは狭すぎる、私に抱きつかないとベッドからはみ出るよ」

彼女がするりと私の横に滑り込んだ、甘い香水の匂いが頭中に立ち込めた、もう直ぐチーフと結婚するのにカポネと男女の関係になるわけにはいかない、彼女が小さな声で

『私この年になるまで男を知りません、恥ずかしいですが処女です』

「え!カポチャンのような美人に誰も手をださないなんて、不思議、男は皆臆病だから、あまり美人だとキット彼氏がいると思って諦めて手を出さなかったからかも知れない」

『いろんな人に誘われましたが、気持ちが悪くて全てはねつけました』

「カポチャンが男嫌いとは知らなかった」

『アメリカ留学時代に暴行されそうになってから、トラウマになってしまいました』

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